白菜の害虫!葉を食べるヨトウムシを駆除する方法

白菜をつくっていると、いつの間にか葉がボロボロにされて、昼間は葉に何もいないのに被害だけがどんどん進んでいって、白菜が穴だらけになった事がある人は多いと思います。

これは、ヨトウムシといってヨトウガなどの蛾の幼虫になります。このヨトウガは、ヨトウガ・シロイチモジヨトウ・ハスモンヨトウなどの種類になります。ヨトウガの雌は、1匹で約1000個以上の卵を産むことが可能になっているので、その畑にある白菜の量に応じてたくさんの卵を葉裏に産んでおります。つまり、畑に白菜があればあるほど、幼虫のエサが豊富にあるのでたくさんの卵を産むわけです。

8月下旬から10月にかけて蛾の雌が白菜に卵を産みつけ、9月から11月にかけて大量の幼虫が発生するといった状況になります。このヨトウムシの幼虫は、昼間は土の中に隠れていて、夜になると出てきて活動を開始するので、外敵である鳥などに食べられないので、どんどん白菜を食べて大きくなっていきます。幼虫が大きくなれば、その分だけ白菜の葉を食べるペースも速くなっていきます。気がついたときには、すべての葉がボロボロになっている状態です。

このヨトウムシを退治する方法は、葉裏に産み付けられた卵を見つけてすべて処分すればよいのですが、なかなかそんな時間がない人が多いと思います。そんな時は、このヨトウムシに効く薬白菜を植えた後の株元にばらばら巻いておけば、土の中にいるヨトウムシの幼虫をすべて駆除することが出来ます。

近年の温暖化で虫たちにとってはとても住みやすい環境になっているので、ヨトウムシの数も増えていってしまっているわけです。私の近所の畑でもやはりヨトウムシの被害は多いですが、この薬をまいている畑は、今のところ大丈夫です。

トウモロコシを食べる幼虫を退治する方法

トウモロコシをつくった事がある人なら一度は見たことがあるともいますが、トウモロコシの葉や実に食べられた後があり、葉をめくったら実を食べている幼虫がいるのを見たことがあると思います。

これは、アワノメイガという幼虫で雨が降らないような暑い夏に大量に発生します。アワノメイガは、メイガという蛾になりますが、このメイガは、近年の温暖化で異常に増えていっております。
この幼虫をそのままにしておくと、実ができる前の雄穂、雄花が食べられていき、実もなくなっていきます。更にこの幼虫は、食べ進み、トウモロコシの茎まで食べていくので全体の生育が悪くなっていきます。

アワノメイガは、冬は、イネ科の植物の茎の中ですごし、暖かくなってくると出てきて成虫になります。イネ科の植物なんて畑のまわりにはたくさんあるものです。成虫になった蛾は、トウモロコシを見つけると、葉の裏にたくさんの卵を産みつけます。
この幼虫が、孵化し、葉・茎・実を食べていき、もっとも被害がでてくるのが8月頃になります。

このアワノメイガの幼虫の駆除方法ですが、トウモロコシの雄穂が出始める頃に、このアワノメイガに効果のある薬を散布しておくと退治することが出来ます。このとき、葉の両面に薬剤がかかるように散布するようにします。この時期に薬剤を散布すると幼虫が茎に入る前に退治することができるのです。

メイガ系は、あちらこちらでよく見かけるようになってきましたが、それだけ、外敵がいないことと、増えやすい環境になってきたためと思われます。トウモロコシをこれから作ろうと考えている人も雄穂が出始める頃になったら、アワノメイガに効果のある薬を散布しておけば幼虫を退治できますので、参考にしてください。

サトウキビを食い荒らす幼虫の駆除方法

近年の温暖化とともにサトウキビを食い荒らす蛾の幼虫が大量に発生しております。この虫は外来の蛾で、名前は、アフリカシロナヨトウといいます。

アフリカシロナヨトウの幼虫は、白色で約4cmくらいになります。葉をどんどん食べていくと脱皮をし、緑色になっていきます。
成虫になると10日間ほど生きますが、すぐに交尾をして雌は500以上の卵を葉に塊で産卵します。この卵は、5日ほどするとすぐに孵化し、サトウキビの葉をどんどん食べ、2週間もすれば成虫になります。

この幼虫を攻撃する外敵がほとんどいないので、すべての幼虫が成虫になると、あっという間に
畑が全滅に追い込まれていきます。また、成虫は長距離の移動が可能で、50kmも離れた場所に飛んでいくことも可能です。もともと、アフリカの方で大発生しており、この蛾や幼虫を見かけると恐れられているほど、やっかいな蛾になります。どうして恐れられているかといいますと、その幼虫の数がはんぱではなく、ものすごい量になるんです。あの幼虫の数を見ると、恐ろしくなってきます。何故、日本に入ってきたかは、不明ですが、どこかに卵が入ってきて、それが孵化し増えていったと思われます。
この幼虫をもっとも多く見かける月は、8月頃になり、イネ科の植物のサトウキビ・イネ・トウモロコシなどの葉をどんどん食い荒らします。あっという間に、食い荒らされてしまいますので、早急の駆除が必要になってきます。

このアフリカシロナヨトウの幼虫の駆除方法ですが、この蛾は、ヤガ科になりますので、ヤガ科に効果のある殺虫剤を薄めて散布すればすぐに退治することが出来ます。また、葉をチェックし、卵の塊があったら取り除き、処分しましょう。

モロヘイヤの葉に小さな穴をあける害虫

モロヘイヤの葉に穴があいている

モロヘイヤの葉に穴があいている

近所の人の畑を見ると、モロヘイヤの葉に小さな穴がいくつもあいておりました。この小さな穴をあけている害虫は、マメコガネという虫です。このマメコガネは、体は、緑色で光沢があり、体長1cmくらいの虫です。
この虫は、昼間によく飛び回り、エサとなる植物をみつけたら集まって葉をどんどん食べていきます。
体は、テカテカしており、とても滑りやすいですが、捕まえようとすれば簡単に捕まえることが出来ます。
マメコガネは、海外では集団で葉を荒らす害虫として、やっかいな害虫とされており、恐れられております。体は小さいですが、放置して置くと、どんどん増えていき、ものすごい数になっていくものです。
この虫の駆除の方法ですが、スミチオン乳剤を薄めて散布すれば簡単に駆除できます。しかし、このマメコガネは、自分の畑だけ駆除しても他の畑や草むらなどにたくさんいるので、すべて駆除するのは、とても難しいと思います。そこで、私が、おすすめするのは、この防虫シートをモロヘイヤを栽培している場所に張っておけば、虫もはいらないし、スミチオン乳剤も散布しなくても良いと思います。

設置方法を簡単にいいますと、この角型トンネル支柱セットを野菜を栽培している場所の畑の土にさしていき、防虫シートを張ったら、防虫シートが畑の土に触れている部分は、畑の土で虫がはいってこないように土でふさいでいきます。これだけで、マメコガネからの侵入は防ぐことができますので、入れない虫は、違う場所に飛んでいきます。参考にしてください。

ネギの葉を食べる害虫「ネギオオアラメハムシ」の駆除方法

最近、私の知人のネギ畑が虫に食い荒らされているという報告を聞いたので、早速行ってみました。特に食い荒らされているネギ畑を念入りに調べてみると、体長1cmくらいの甲虫がいました。

この虫は、ハムシの一種で全体的に茶褐色で背中の粗い点模様と縦筋模様が特徴です。幼虫は黒くて全体的に黄色いような毛が生えており、指でつまもうとすると口から強いネギ臭のする液をはき出します。幼虫は、ネギの葉をどんどん食べていき、1ヶ月もすると成虫になります。
特に5~6月の時期には成虫と幼虫の両方の食害を受けやすくなっております。
成虫は体は小さいですが、交尾をして卵を産みつけていきますので、あっという間にものすごい数になります。また、この虫を食べる外敵もいないので、増えていってしまっているわけです。

早速、家に帰り、この虫に効果のありそうな、マラソン乳剤、スミチオン乳剤、オルトラン粒剤をそれぞれ試してみましたが、どれも効果がなく元気に動き回っておりました。これは、かなりやっかいな虫だと思い、今度は、ベニカXスプレーをかけておいたところ、ある程度効果があったのですが、葉を食べた後があり、多少の被害がでてしまいました。なんとかならないものかと考えていたところ、まだ、試していないスプレーがあったので、そちらを購入してスプレーしたところ即効でで効果が現れました。このスプレーは、ベニカJスプレーと言う名前で、毛虫にもかけたところ抜群の効果がありました。

あれから、2ヶ月ほどたちますが、ネギオオアラメハムシの姿は見かけなくなったと言っておりました。