庭の木にいる蟻

庭の木の手入れをしているときに、小さな蟻が木に大量にいるときがあります。この木を調べてみると、弱っていて枯れてきているような感じに見えます。ここでよく勘違いする人が多いのですが、この木が弱って枯れた原因が蟻で、木の中を食い破って巣を作っていると思っている人が多いですが、これは木が弱ってきて空洞ができてきたので、その空洞を利用して蟻が巣を作り増えていっております。蟻は木を枯らすようなことはしておりません。自然にできた木の空洞は、雨や風もしのげるので、それを利用して蟻は増えていっております。

庭でよく見かける大量の蟻は、4種類いて、

小さくてオレンジ色のような蟻は、アメイロケアリといって体長約4.0mmほどになり、よく木の根元に巣を作り、木を揺らすとたくさんでてくるものです。

ルリアリは、小さくて黒くて体に光沢があります。枯れ木の空洞を利用して巣を作り、たくさん増えてくると木に大量にルリアリがいるようになり、木を登ったり下がったりして移動しております。

ヒメアリは、体がオレンジ色になっておりますが、お尻だけ黒くなっております。体長は約1.5mmくらいで、枯れ木にも巣を作り、家の木材の隙間を利用して巣をつくることもあります。

イエヒメアリは、ヒメアリに似ていますが、一回り大きく腹部以外に光沢がないのでここで区別します。体長は約2.5mmくらいになります。暖かい場所が好きなので家を利用して繁殖することが多いです。繁殖力はかなり高いので、知らないでいると何万匹にもなることがあります。

どの蟻もそのままにしておくと、あっという間にものすごい大量の蟻になり、気がついたときには、その数の多さに驚くものです。この蟻たちが大量に増えてくると、大移動するときがあるのですが、みなさんも一度は、家の壁にそって大行列ができている時があるのを見たことがあると思います。私は、この蟻たちはどこに移動するのかと思って調べてみたら、別の大きな木に移動しておりました。その木は、根元の部分が弱っているみたいだったので、そこを利用して、新しい巣を作る予定だったみたいです。ここで、この行列の蟻や、木についている蟻に、蟻を退治するスプレーをかけると、見えている蟻は退治できますが、女王蟻や木の奥の方にいる蟻は退治できないものです。蟻の巣の中に毒餌を運ばせて退治する薬をいろいろ試してみたところ、この蟻の巣を全滅させる薬を使ったところ、どの薬よりも効果がありました。この薬は、蟻が非常に好む味になっており、セットするとすぐに大量の蟻が群がり、食べた蟻は巣に運んでいきますので、巣の中にこの薬を貯蔵し、すべての蟻が食べ、仲間の蟻を含め女王蟻まで1日で死滅します。

食べているのを見ていると面白いように蟻が集まり、巣へと運ぶので、この薬の効果と威力が使った人ならわかるかと思います。家の材木をやられる前に退治してみてください。

私の友人は、庭に桜の木(ソメイヨシノ)を植えており、毎年、花が咲くのを楽しみにしております。この桜の木は、30年ほど経っているので、春になると見事と言っていいほど、綺麗な桜を咲かせますので、皆で集まって木の下で花見などをしたのを覚えております。その大切な木が、何かの虫の被害に遭っているというので行ってみると、木の根元辺りに、木屑がたくさん落ちておりました。この木屑を触ってみると、やや固いような感じがする木屑です。木屑が出てきている場所を調べてみると、5カ所に小さな穴があいておりました。私は、虫には詳しいので、カミキリムシだというのはわかったのですが、いったい何の種類なんだろうと思いました。木の上の方や、まわりの植木を調べてみると、 icon-search-plus 「発見しました!黒くて首が赤いカミキリムシ!」このカミキリムシは、近年、問題となってきているクビアカツヤカミキリという種類です。

icon-bug クビアカツヤカミキリは、特定外来生物に指定されており、飼育や運搬などは禁止されている昆虫です。成虫の体長は、30mmくらいで全体的に黒くなっており首の部分が赤くなっております。このクビアカツヤカミキリが加害する木は、桜・ウメ・桃等の木になります。クビアカツヤカミキリは交尾すると枝や幹の樹皮の割れ目に産卵し、この卵は、10日くらいで孵化します。卵の数は、驚くことに、なんと500~1000個近く産むようです。幼虫の数が多いので、このカミキリムシに産卵された木は、あっというまに木の中が空洞だらけになり、枯れていってしまいます。このカミキリムシが木の中に入っていると木屑がかなり外にでているので、すぐにわかると思います。

 icon-eye 友人の木を加害している虫は、クビアカツヤカミキリだとわかったので、これは一刻も早く退治しなければ、大切な桜の木が駄目になってしまいます。私は、針金を持ってきて、木屑が出てきている場所に針金を押し込み、綺麗に木屑を取り除きました。残りの4カ所にも針金を木屑の部分に押し込み、何回かほじくると木屑がとれて穴だけになります。この穴の中に、カミキリムシ用キンチョールのノズルを差し込み、噴射します。残りの穴にもノズルを差し込み噴射しておきます。このカミキリムシ用のキンチョールを噴射してから1ヶ月ほどたってから桜の木を見てみると、木屑はまったく出ていなかったので、すべて退治することに成功できたようです。クビアカツヤカミキリは、成虫を見つけたから必ず捕殺してください。万が一、産卵されて幼虫が孵化してしまったら、木屑がでてきますので、早期発見につとめ、見つけ次第、その穴にむけてノズルを差し込み噴射すれば問題は解決すると思います。

キュウリを栽培していて、葉裏を見てみると1ミリくらいの細長い小さな虫がたくさんいることがあります。これは、アザミウマと言って、葉や花に寄生する虫で、被害が進んでいくと花が奇形になったりするようになります。

花は、つぼみが開き始めると花弁の隙間からアザミウマが入り込んで加害します。最初の頃は、花弁の一部に小さなシミのような色が見られ、このまま放置しておくと茶色に変色し花が咲かなくなったり、早く咲き終わったりします。つぼみの頃にアザミウマが入ると開花しないで、つぼみのまま終わってしまうこともあります。

アザミウマは、口を植物の表面に押し当て、針のような器官で穴を開けて、口針を差し込み、そこから唾液を流し込んで植物の組織を壊しながら汁を吸い取っております。
アザミウマの成虫の色は、黄色や黒色が多く、体長1ミリくらいの細長い虫です。成虫は、葉の中に卵を産み、ふ化した幼虫は、成虫と同じように加害していきます。幼虫が蛹になるときは、葉から落下して土中で蛹になります。

キュウリに多くいるのは、体が黄色いミナミキイロアザミウマになります。私の畑でもキュウリは、毎年、栽培しておりますが、ミナミキイロアザミウマが大量に発生して被害にあったことがあります。そのときに、この虫を観察してみたのですが、雌の方が雄より大きく、雄は、雌のまわりをうろうろしながら雌の背中に飛びのり交尾をしていたのを確認しました。雌が卵を産む数は、100個~300個ほどにもなり、しらないで放置しておくと、あっという間に、この虫が大量に発生するような状態になります。このときは、ミナミキイロアザミウマによく効くベストガード粒剤を使ってすべて退治しました。キュウリをたくさん栽培している人だと、この虫は小さいので、なかなか発見することは難しいかもしれませんが、万が一、大量のアザミウマがでてしまってもベストガード粒剤を使えば、すべて退治することができるので試してみてください。

コガネムシの幼虫皆さん、畑を耕していたら、 icon-bug カブトムシの幼虫みたいな生き物がたくさんでてきた時がありませんか?

しかも、その幼虫は、5円玉くらいな大きさです。

これは、いったい何かといいますと、 icon-bug コガネムシの幼虫になります。この幼虫は、野菜の根を食べて大きくなりますので、このまま放置しておきますと、畑にある野菜の根をどんどん食べていきますので、野菜の生育が悪くなっていきます。

幼虫が成虫になると葉をかじりますので、不規則な穴がいくつもあいているような状態になります。コガネムシの成虫がたくさんいると畑にある野菜の葉が穴だらけになっていってしまいます。 icon-search-plus 成虫を見つけたら、必ず捕殺してしまいましょう。
しかし、このコガネムシは夜間に飛んで土の中に卵を産み付けるので、成虫をすべて見つけるのは困難になってきます。自分の畑にいなくても、他の畑にいることも多いので、すべてを退治することは難しいと思います。

icon-bullhorn ここで、言っておきますが、コガネムシの成虫を見つけたらすでに畑の中には、卵を産み付けられた確率が非常に高いと思ってください。成虫は、見つけたら捕殺すればよいと思いますが、幼虫の場合は、見つけるのは困難になっていきます。ある程度は、畑を耕したときにでてきますので、それを捕殺すればよいですが、すべての幼虫をみつけるのは難しい事だと思います。
この幼虫を退治しないと、翌年には大量発生し、どんどん被害がすすみ、コガネムシの数もあっという間に増えていく状態になります。

私の畑でも以前、コガネムシの幼虫がたくさんでてきた時がありましたが、 icon-user 私は、椿油粕(つばきあぶらかす)を畑にまいて耕したら幼虫はすべていなくなりました。これは、椿の実にサポニンが含まれていますので、コガネムシの幼虫を退治してくれます。サポニンは、人体には無害ですが、昆虫に対しては呼吸を阻害しますので毒となります。椿油粕をまくときは、少なめにパラパラとまいて、そのまま耕耘機で土と一緒に混ぜてしまえばOKです。

近くの畑を見て、野菜に不規則な穴が空いているようでしたらコガネムシが必ずいますが、自分の畑には、椿油粕をまいて耕しておけば、コガネムシも近寄らなくなってきますので安心して野菜を育てることができます。

モグラが畑にいると、穴だらけになり、畑にいるミミズをすべて食べられてしまいます。ミミズは畑にとって、とても重要な役割をしております。

[ここでミミズの役割について説明します。]
ミミズは、植物を育てるうえで不可欠な土をつくり、土を肥やし、土を健康にしています。ミミズは、枯れ葉や植物を食べて糞をします。それが土になっていくのですが、ミミズは、植物の中に入っている化学物質も分解し、良質な土に還元してくれております。ミミズが土の中を動くことによって土の中に通り道ができ、雨水や空気が植物の根元まで届けられることになり植物は健康に
育っていきます。ミミズは、植物を育てるのになくてはならない存在です。

さて、問題のモグラですが、モグラは一年中活動しておりますが、春~初夏までの期間は、昆虫やミミズが活発になっておりますので、モグラも活発に動き回ります。そして、この時期に5匹くらいの子供を産んで育てます。あと、カブトムシの幼虫も大好物なので、見つけ次第すべて食べられてしまいます。以前、私の畑にも、ホダ木等を積み上げていたら、そこへカブトムシが産卵し、幼虫が100匹以上いるのを確認しました。5月頃になってカブトムシの幼虫を確認したらすべていなくなっておりました。近くにはモグラの穴がありましたので、食べた犯人はモグラになっております。次の年に衣装ケースにカブトムシの幼虫を分けて車庫に移動しておいたら、モグラが衣装ケースに向かって、すばやく動いていったのには、かなり驚かされました。モグラは、目が退化しているのですが、嗅覚はかなり優れているみたいなので、車庫においてあるカブトムシの幼虫の臭いがわかったのだと思います。そのモグラは、虫取りアミで捕まえて、大きなバケツに入れて、しばらく観察してみました。バケツの縁を木の棒で叩くと、その音に反応して、素早く動いておりました。ガンガンバケツの縁を叩くと、モグラは苦しそうに動き回っておりました。土を入れて、ミミズを5匹くらい入れて、飼ってみたところ、次の日には死んでおりました。原因は、

モグラは、
1)1日中動き回っていないといけない
2)エサの量が足りない
3)狭い場所だったのでパニックになった
の3点が考えられます。

モグラを飼ってみて気がついたのは、かなり音に敏感になっており、人間の足音でもわかるようになっており、近づけば逃げるといった感じになっているのがわかります。ここで、感の良い人は、わかったと思いますが、モグラの弱点は音になります。目が退化した分、嗅覚と聴覚がかなり発達したので、モグラは、発達した嗅覚と聴覚で土の中を動き回っております。最近では音が弱点とわかっているので、あちこちの畑をみると、ペットボトルを切って風車のようにして、畑に棒をさし、そこへペットボトルをさして置くと、風が吹き回っているのを見かけることがあります。風が吹くことによってペットボトルが回転し、その振動が木の棒を伝わって土の中にいくので、風が
吹いていあるときは効果があります。風が吹いてないときでも、ずっと効果を与え続けるためには、モグラ撃退器を使うと非常に効果があります。
これは、モグラの活発な時期の4月頃にセットしておき7月頃に電池を交換することをおすすめいたします。電池なので、天気の悪い日でもずっと震動を与えるのでかなり効果あり、これをセットした畑にはモグラが近寄ってきておりません。ソーラー式のもありますが、まだ、良いものがでていないので、壊れやすいといった問題があるようです。私の近所の人たちは、ソーラー式を購入したのですが、当たりとはずれがあるみたいで、使えても数週間で壊れたなんて話も聞いております。私の知人は電池式を使っているのですが、いまだに壊れておりませんので助かっていると言っております。モグラの穴がたくさんあると、ネズミがその穴を利用して、やってくることが多いので、早めに畑にセットして被害をなくしましょう。ネズミも地面に音が振動しているので、これをかなり嫌がり近づかなくなりますので参考にしてください。