ツバキの葉に1mmくらいの小さな黒い虫がたくさん群がっている場合

ツバキがある人なら、なんどか見たことがあると思いますが、葉の裏に小さな黒い幼虫がたくさん群がっていることがあります。これは、チャドクガという蛾の幼虫になります。

チャドクガは、ドクガ科に属しているとても危険な虫になります。幼虫は体に毒針毛を持っているので、触れただけで湿疹や激しいかゆみの症状が出てきます。この毒は、ヒスタミンなどの毒になります。

毒針毛はとても抜けやすい為に、風に舞ったりすることで拡散していきます。毒針毛の表面をよくみると小さなトゲが無数にあり、人間の皮膚に付着すると抜けにくくなっております。幼虫が、成虫になると飛びまわるので、追いかけて殺虫剤をかけたりすると暴れて毒針毛をまき散らすことにもなりますので注意が必要です。

このチャドクガは、4月の中旬頃と8月下旬頃の2回にわたって葉の裏に幼虫がたくさんでてきますので、そのときに退治するようにします。知らないで放置すると幼虫が大きくなって散らばっていき、すべて見つけるのにも苦労しますし、毒針毛にやられてしまう可能性も高くなってきます。

成虫は、一度の産卵で100以上産みますので、放置するととんでもない数になり、大量の幼虫を見たときには、思わず声を出してしまうこともあります。

ツバキの葉の裏にチャドクガの幼虫を見つけたら、風の強い日は駆除するのを避けてください。風の強い日は、毒針毛が風にのって飛び散る可能性がとても高いです。できるだけ風のない日を選んで駆除するようにしてください。私は何回かこの毛にやられましたが、体に無数の赤い湿疹がでて、そのときは完治するのに2週間以上はかかり、とても苦労したのを覚えております。

この幼虫の駆除の仕方ですが、風のない日に、このチャドクガに効く薬幼虫にむかって散布するだけです。散布したら、離れていればすべての幼虫が地面に落ちて駆除することができます。この幼虫は毛が抜けやすく風下にいると毛の被害に遭いやすいので、早めに駆除するのを心がけましょう。

万が一、毒針毛にやられてしまった場合は、粘着テープで患部をぺたぺたと貼ってはがして毒針毛を取り除き、水で洗い流してから、この毒針毛に効く塗り薬を塗っておけば大丈夫だと思います。私は、この薬で治りましたが、参考にしてください。

月桂樹(ローリエ)にいる大量のカイガラムシを駆除する方法

私の友人は、料理店を経営しているので、お店の裏に月桂樹を植えております。この間、友人が、「ローリエの木に小さな虫がたくさんいる」と言ってきたので、見に行ってみると、木の枝にびっしりとカイガラムシがいました。このカイガラムシの正確な名前は、ルビーロウカイガラムシといいます。

このルビーロウカイガラムシは、月桂樹の他に、モチノキ、ツバキ、柑橘類などの木にいることが
多いです。このままに放置しておくと、カイガラムシが大量に増えて排泄物に発生したすす病で、枝葉が真っ黒になっていきます。
私は、すぐにカイガラムシエアゾールを購入して、カイガラムシにシューっと吹き付けるとしばらくするとすべてのカイガラムシを退治することができました。
このスプレーは、カイガラムシを退治する専用のスプレーになっているので面白いように効果があります。今の時期は、かなり増えているので、庭の木にカイガラムシがいたら試してみてください。

庭の木に大量にいる蟻を駆除する方法

庭の木にいる蟻

庭の木の手入れをしているときに、小さな蟻が木に大量にいるときがあります。この木を調べてみると、弱っていて枯れてきているような感じに見えます。ここでよく勘違いする人が多いのですが、この木が弱って枯れた原因が蟻で、木の中を食い破って巣を作っていると思っている人が多いですが、これは木が弱ってきて空洞ができてきたので、その空洞を利用して蟻が巣を作り増えていっております。蟻は木を枯らすようなことはしておりません。自然にできた木の空洞は、雨や風もしのげるので、それを利用して蟻は増えていっております。

庭でよく見かける大量の蟻は、4種類いて、

小さくてオレンジ色のような蟻は、アメイロケアリといって体長約4.0mmほどになり、よく木の根元に巣を作り、木を揺らすとたくさんでてくるものです。

ルリアリは、小さくて黒くて体に光沢があります。枯れ木の空洞を利用して巣を作り、たくさん増えてくると木に大量にルリアリがいるようになり、木を登ったり下がったりして移動しております。

ヒメアリは、体がオレンジ色になっておりますが、お尻だけ黒くなっております。体長は約1.5mmくらいで、枯れ木にも巣を作り、家の木材の隙間を利用して巣をつくることもあります。

イエヒメアリは、ヒメアリに似ていますが、一回り大きく腹部以外に光沢がないのでここで区別します。体長は約2.5mmくらいになります。暖かい場所が好きなので家を利用して繁殖することが多いです。繁殖力はかなり高いので、知らないでいると何万匹にもなることがあります。

どの蟻もそのままにしておくと、あっという間にものすごい大量の蟻になり、気がついたときには、その数の多さに驚くものです。この蟻たちが大量に増えてくると、大移動するときがあるのですが、みなさんも一度は、家の壁にそって大行列ができている時があるのを見たことがあると思います。私は、この蟻たちはどこに移動するのかと思って調べてみたら、別の大きな木に移動しておりました。その木は、根元の部分が弱っているみたいだったので、そこを利用して、新しい巣を作る予定だったみたいです。ここで、この行列の蟻や、木についている蟻に、蟻を退治するスプレーをかけると、見えている蟻は退治できますが、女王蟻や木の奥の方にいる蟻は退治できないものです。蟻の巣の中に毒餌を運ばせて退治する薬をいろいろ試してみたところ、この蟻の巣を全滅させる薬を使ったところ、どの薬よりも効果がありました。この薬は、蟻が非常に好む味になっており、セットするとすぐに大量の蟻が群がり、食べた蟻は巣に運んでいきますので、巣の中にこの薬を貯蔵し、すべての蟻が食べ、仲間の蟻を含め女王蟻まで1日で死滅します。

食べているのを見ていると面白いように蟻が集まり、巣へと運ぶので、この薬の効果と威力が使った人ならわかるかと思います。家の材木をやられる前に退治してみてください。

ソメイヨシノにいるクビアカツヤカミキリの幼虫を退治する方法

私の友人は、庭に桜の木(ソメイヨシノ)を植えており、毎年、花が咲くのを楽しみにしております。この桜の木は、30年ほど経っているので、春になると見事と言っていいほど、綺麗な桜を咲かせますので、皆で集まって木の下で花見などをしたのを覚えております。その大切な木が、何かの虫の被害に遭っているというので行ってみると、木の根元辺りに、木屑がたくさん落ちておりました。この木屑を触ってみると、やや固いような感じがする木屑です。木屑が出てきている場所を調べてみると、5カ所に小さな穴があいておりました。私は、虫には詳しいので、カミキリムシだというのはわかったのですが、いったい何の種類なんだろうと思いました。木の上の方や、まわりの植木を調べてみると、 icon-search-plus 「発見しました!黒くて首が赤いカミキリムシ!」このカミキリムシは、近年、問題となってきているクビアカツヤカミキリという種類です。

icon-bug クビアカツヤカミキリは、特定外来生物に指定されており、飼育や運搬などは禁止されている昆虫です。成虫の体長は、30mmくらいで全体的に黒くなっており首の部分が赤くなっております。このクビアカツヤカミキリが加害する木は、桜・ウメ・桃等の木になります。クビアカツヤカミキリは交尾すると枝や幹の樹皮の割れ目に産卵し、この卵は、10日くらいで孵化します。卵の数は、驚くことに、なんと500~1000個近く産むようです。幼虫の数が多いので、このカミキリムシに産卵された木は、あっというまに木の中が空洞だらけになり、枯れていってしまいます。このカミキリムシが木の中に入っていると木屑がかなり外にでているので、すぐにわかると思います。

 icon-eye 友人の木を加害している虫は、クビアカツヤカミキリだとわかったので、これは一刻も早く退治しなければ、大切な桜の木が駄目になってしまいます。私は、針金を持ってきて、木屑が出てきている場所に針金を押し込み、綺麗に木屑を取り除きました。残りの4カ所にも針金を木屑の部分に押し込み、何回かほじくると木屑がとれて穴だけになります。この穴の中に、カミキリムシ用キンチョールのノズルを差し込み、噴射します。残りの穴にもノズルを差し込み噴射しておきます。このカミキリムシ用のキンチョールを噴射してから1ヶ月ほどたってから桜の木を見てみると、木屑はまったく出ていなかったので、すべて退治することに成功できたようです。クビアカツヤカミキリは、成虫を見つけたから必ず捕殺してください。万が一、産卵されて幼虫が孵化してしまったら、木屑がでてきますので、早期発見につとめ、見つけ次第、その穴にむけてノズルを差し込み噴射すれば問題は解決すると思います。

テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)の駆除方法

テッポウムシとは、カミキリムシの幼虫のことで、昔から、カミキリムシの幼虫のことは、テッポウムシと呼んでおります。人家付近に現れるカミキリムシは、ゴマダラカミキリ・ミヤマカミキリ・リンゴカミキリ・キボシカミキリ・ヤハズカミキリなどが有名で、まだまだカミキリムシの種類はたくさんおりますが、これらの幼虫をテッポウムシと呼んでおります。これらのカミキリムシは、モミジ・カエデ・イチジク・バラ・サクラ・椿・柑橘・梅などの木の近くで多く見かけることがあると思いますが、それぞれが好きな木の根元で産卵をします。卵から孵化したテッポウムシは、1年~2年の長い間、木の内部を食い進みながら成長していきます。知らないで、放置しておくと、その木はやがて枯れていきます。被害に合わないためには、早めに見つけて駆除をするのが一番よいです。成虫を見つけた場合は、すぐに捕殺してください。

次に幼虫の見つけ方は、みなさんの庭の木の根元をみて、木の幹周辺におがくず状の糞があれば、木の中にテッポウムシがすでに入っております。おがくず状の糞を見つけたら、それを取り除くと、木に穴が開いていると思います。そこへ、カミキリムシに良く効く薬を穴の中に入れて、シューっとガスを入れてください。このガスが穴の中へ入っていきますので、テッポウムシはすぐに死にます。早めに、おがくず状の糞のあとを見つければ見つけるほど効果は大になりますので頑張ってみてください。

これらのテッポウムシに対する予防法ですが、かなり大きな木になる場合は、不織布を買ってきて、木の根元から30cmくらいの部分まで巻き付けます。細い木の場合は、木の根元から30cmくらいの部分までアルミホイルを巻き付けておきます。これは、カミキリムシは、光る物を嫌うので効果があるのです。テッポウムシに対する予防法をしておけば、かなりの確率で防げると思いますので参考にしてください。

カミキリムシの幼虫の大きさは、その種類によって大きさが異なります。木にある、おがくず状の糞の量や木の穴の大きさは、大小があります。大きい穴の場合は、大きいカミキリムシになります。小さな穴の場合は、小さなカミキリムシになります。穴が大きくても小さくても、薬を穴の中に、シューっと入れれば問題は解決すると思います。