キュウリの葉裏にいる1ミリくらいの小さな虫

キュウリを栽培していて、葉裏を見てみると1ミリくらいの細長い小さな虫がたくさんいることがあります。これは、アザミウマと言って、葉や花に寄生する虫で、被害が進んでいくと花が奇形になったりするようになります。

花は、つぼみが開き始めると花弁の隙間からアザミウマが入り込んで加害します。最初の頃は、花弁の一部に小さなシミのような色が見られ、このまま放置しておくと茶色に変色し花が咲かなくなったり、早く咲き終わったりします。つぼみの頃にアザミウマが入ると開花しないで、つぼみのまま終わってしまうこともあります。

アザミウマは、口を植物の表面に押し当て、針のような器官で穴を開けて、口針を差し込み、そこから唾液を流し込んで植物の組織を壊しながら汁を吸い取っております。
アザミウマの成虫の色は、黄色や黒色が多く、体長1ミリくらいの細長い虫です。成虫は、葉の中に卵を産み、ふ化した幼虫は、成虫と同じように加害していきます。幼虫が蛹になるときは、葉から落下して土中で蛹になります。

キュウリに多くいるのは、体が黄色いミナミキイロアザミウマになります。私の畑でもキュウリは、毎年、栽培しておりますが、ミナミキイロアザミウマが大量に発生して被害にあったことがあります。そのときに、この虫を観察してみたのですが、雌の方が雄より大きく、雄は、雌のまわりをうろうろしながら雌の背中に飛びのり交尾をしていたのを確認しました。雌が卵を産む数は、100個~300個ほどにもなり、しらないで放置しておくと、あっという間に、この虫が大量に発生するような状態になります。このときは、ミナミキイロアザミウマによく効くベストガード粒剤を使ってすべて退治しました。キュウリをたくさん栽培している人だと、この虫は小さいので、なかなか発見することは難しいかもしれませんが、万が一、大量のアザミウマがでてしまってもベストガード粒剤を使えば、すべて退治することができるので試してみてください。

畑を耕したらカブトムシの幼虫みたいな生き物がたくさん出てきた場合

コガネムシの幼虫皆さん、畑を耕していたら、 icon-bug カブトムシの幼虫みたいな生き物がたくさんでてきた時がありませんか?

しかも、その幼虫は、5円玉くらいな大きさです。

これは、いったい何かといいますと、 icon-bug コガネムシの幼虫になります。この幼虫は、野菜の根を食べて大きくなりますので、このまま放置しておきますと、畑にある野菜の根をどんどん食べていきますので、野菜の生育が悪くなっていきます。

幼虫が成虫になると葉をかじりますので、不規則な穴がいくつもあいているような状態になります。コガネムシの成虫がたくさんいると畑にある野菜の葉が穴だらけになっていってしまいます。 icon-search-plus 成虫を見つけたら、必ず捕殺してしまいましょう。
しかし、このコガネムシは夜間に飛んで土の中に卵を産み付けるので、成虫をすべて見つけるのは困難になってきます。自分の畑にいなくても、他の畑にいることも多いので、すべてを退治することは難しいと思います。

icon-bullhorn ここで、言っておきますが、コガネムシの成虫を見つけたらすでに畑の中には、卵を産み付けられた確率が非常に高いと思ってください。成虫は、見つけたら捕殺すればよいと思いますが、幼虫の場合は、見つけるのは困難になっていきます。ある程度は、畑を耕したときにでてきますので、それを捕殺すればよいですが、すべての幼虫をみつけるのは難しい事だと思います。
この幼虫を退治しないと、翌年には大量発生し、どんどん被害がすすみ、コガネムシの数もあっという間に増えていく状態になります。

私の畑でも以前、コガネムシの幼虫がたくさんでてきた時がありましたが、 icon-user 私は、椿油粕(つばきあぶらかす)を畑にまいて耕したら幼虫はすべていなくなりました。これは、椿の実にサポニンが含まれていますので、コガネムシの幼虫を退治してくれます。サポニンは、人体には無害ですが、昆虫に対しては呼吸を阻害しますので毒となります。椿油粕をまくときは、少なめにパラパラとまいて、そのまま耕耘機で土と一緒に混ぜてしまえばOKです。

近くの畑を見て、野菜に不規則な穴が空いているようでしたらコガネムシが必ずいますが、自分の畑には、椿油粕をまいて耕しておけば、コガネムシも近寄らなくなってきますので安心して野菜を育てることができます。

芽キャベツによくいる害虫

芽キャベツによくいる害虫は、アオムシとヨウトウムシです。モンシロチョウが飛んでいれば卵を産みつけて、しばらくすると幼虫がでてきて、葉裏から葉を食害して大きくなり、数がたくさんいれば拡散して被害が大きくなります。ヨウトウムシは蛾の幼虫で、成虫の体長は20mmくらいで、葉の裏に1000個以上の卵が産みつけられていますので、孵化して食害していき、大きくなるにつれて分散して被害が増えていきます。成長するにつれて夜に活動するのでとてもやっかいな幼虫です。これらの幼虫を見つけたらベニカベジフルスプレー を使うと効果的です。約1か月も薬の持続性があり、葉の裏側まで浸透して退治してくれます。

トマトの尻が腐ってきてしまった場合

トマトを栽培していると、トマトの尻が茶色くなってきて腐ってくる場合がありますが、これは尻腐病と言って、生育に変化がおきてしまう現象です。トマト農家の人は、何が原因かわからず、そのまま状態が悪いトマトをもぎとって処分してしまっております。この症状は、病原菌や害虫が原因ではなく、畑の土壌中のカルシウム不足や根の発育不足からおこっております。これを防止するには、苗を植えつける前に苦土石灰 を施して不足分を補っておくととても良いです。あとは、乾燥に気をつけて水と肥料を与えてトマトの根を健康に育ててください。

きゅうりがべと病になってしまった場合

キュウリを栽培していると、気がつかないうちに、葉に小さな斑点が出来てきて、これを放置しておくと、どんどん増えていき黄色の斑点がたくさん増えて葉の裏がカビだらけになってきます。梅雨の時期には、湿度も高くなるのでベトベトになってきます。黄色の斑点が出て来たら、べと病なのでこのサンボルドー を水で薄めて散布するとよいです。この薬の成分は、塩基性塩化銅なので斑点細菌病・カビなどにはとてもよい効果を発揮します。