屋根裏にいるアライグマを駆除する方法

アライグマ

皆さん、アライグマが、動物園にいるのを一度は見たことがある人は、多いと思います。アライグマは、近年、ものすごい勢いで野生化して増えていっております。

私は、夜の12時頃に道路を横断するアライグマの家族を何度も目撃したことあります。アライグマは、見た目は可愛いですが、実は、気性がかなり荒く、凶暴で、人間に危害を加える恐れがあり、感染症ももたらす可能性もあります。農作物も荒らすので、全国的に被害は広がっていると思われます。

雑食性のため、スイカ・イチゴ・メロン・トウモロコシ・ブドウ・リンゴ・家畜飼料などの被害は大きく深刻になっております。

野生化しているアライグマからは、アライグマ糞線虫などの寄生虫が発見されており、回虫症、狂犬病、日本脳炎ウイルス、カンピロバクター、サルモネラ菌などがあることも確認されております。

アライグマ回虫症は、成虫は円筒形になっており、長さがオスは、約10cm、メスは、約20cmくらいで小腸に寄生しております。糞便に混じって虫卵が排出されますが、何らかの形で摂取してしまうと、孵化した子虫が腸管内から中枢神経系へ入り、視力障害や神経系の障害になり、やがて死に至ることがあります。

狂犬病は、皆さんも知っていると思いますが、発症するとほぼ100%死亡します。動物の唾液に含まれていますので、咬まれたり、傷口、目、口の粘膜を舐められたりすることで、神経系の細胞に感染します。アライグマは、前足を舐めることが多いので、ウイルスがついた爪で引っかかれた場合も感染いたします。

マダニもたくさんついております。感染症を媒介するマダニは、体に付着しておりますので、家の中にいると、いつの間にか、マダニに人間がかまれるといったことがおこってきます。マダニにかまれて死亡したケースは、近年増えており、ニュースなどで皆さんも知っているかと思います。

この動物は、他の動物と違って、前足がとても器用で、掴む・剥く・くり抜くといった動作が得意です。立って物をつかんだり、果実の中身だけくりぬいたりすることは、とても得意になっております。学習能力も高く、なかなか捕まえることは難しい動物になります。鳴き声は、グワグワ、ワオン、クルルルといったような声を出しております。

この動物の駆除方法ですが、去年の12月ころに、武田さんという人が山際に住んでいるのですが、「どうも屋根裏にアライグマらしき動物がいて、夜中うるさいので見てくれないか」と言われたので、行ってみました。

武田さんの家のまわりを見てみると動物の足跡がありました。足跡をみると、足裏をかかとまで地面につけているので、足跡は、はっきりとしております。5本指と足裏の形がはっきりと残っているので、アライグマがいることが確認できました。
アライグマは、夜行性なので、必ず一度、外に出ます。武田さんの屋根裏が静かになっていたので、これは、外にでているので、チャンスだと思い、玉ねぎ粉末1kg カプサイシン激辛粉末2本をよく混ぜ、家のまわりにまいておきました。

なぜ、玉ねぎの粉末を使ったかといいますと、玉ねぎの成分には、アリルプロピルジスルファイドという成分が入っております。動物が玉ねぎを食べると血液中の赤血球を壊し、酸素不足を引き起こすんです。貧血などがおきるのはこのためで、場合によっては、死につながります。野生の動物は、危険な食べ物を匂いで感知しますので、この匂いをかぐと、危険と判断し逃げていきます。

カプサイシンは、動物の粘膜に激しい激痛を与えることができます。この匂いをかいだ動物は、危険と判断し近寄らなくなります。これは、激辛になっているので、ものすごく強くなっております。

この2つの成分を混ぜ合わせることにより、動物にとっては、かなり危険になり、匂いでわかりますので、逃げていきます。よく、犬や猫に玉ねぎをあげてはいけないと書いてありますが、食べさせると危険だからなのです。

現在、武田さんも、定期的にまいているみたいなので、屋根裏から音がすることはなくなったそうです。同じ被害にあっている人がいたら、参考にしてください。

あと、畑に来ているときは、まわりにまいてもいいのですが、雨がふったりすると効果が弱くなりますので、細かい網目の袋などに、粉をいれて、一定の間隔でつるしておくとよいと思います。

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