梨の木の葉に黄色の斑点ができてしまった時!

梨の葉 黄色の斑点

梨の木を見ていて思い出したことがあるので書いておきます。

友人の畑には、梨の木があるのですが、5月頃に行ったときに、葉を見ていたら、橙黄色の斑点ができていたので、一目で赤星病になっているのがわかりました。
葉に斑点ができている裏側を見ると毛のようなものがいくつもでているので、すぐにわかるかと思います。

この赤星病は、最初の頃は、葉に小さな黄色い斑点ができます。これをそのまま放置しておくと、
拡大していき5mm以上に大きくなっていき、色も濃くなってきて橙黄色の斑点がたくさん増えていきます。8月頃になると橙黄色の部分が黒褐色の大きい病斑になり、やがて落葉していくようになります。

この赤星病になる原因は、梨の木の周囲約1kmくらいにビャクシン類があるとなりやすいので
注意が必要になってくるんです。ビャクシン類と聞いてわからない人もいるかもしれませんが、
これは、「かいづかいぶき、たまいぶき、びゃくしん、くろいぶき、たちびゃくしん、みやまびゃくしん、はいびゃくしん、ねず、はいねず、スカイロケット」のことをいいます。
この名前のものがあると赤星病になりやすいのです。

友人の畑の周りを調べてみると、カイズカイブキがたくさんあったので、これが原因だということがわかりました。
赤星病は、ビャクシン類と果樹の間を交互に宿主とする異種寄生菌になります。
梨からリンゴ、リンゴから梨、梨から梨に感染することはありません。
春から夏になると梨に、夏から翌年の春にビャクシン類に寄生します。

こうになってしまった時の対処方法ですが、5月頃に赤星病になってしまった葉は、しょうがないので、友人に上記のことを説明して、橙黄色の斑点が出来ている葉を一緒に取り除いて、落ち葉も綺麗に取り除きました。とりあえずは、これでOKです。あとは、4月頃になったら梨の赤星病に効く薬を葉裏までしっかりと散布しておくことで、この赤星病になることを防ぐことが出来ます。友人に必ず散布するようにと言っておきましたので、次の年には葉は大丈夫だと思います。

皆さんも梨の木がある人は、まわりにビャクシン類があるとかかりやすいので、4月頃になったら散布するようにして防ぐようにしてください。もし、4月になって小さな黄色の斑点ができてしまっていたら、斑点がでている葉を取り除いてから、薬を散布するようにしてください。これは初期の段階になるので間に合います。

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