ツマジロクサヨトウの被害がすごいスピードで全国へ広がっています。

ツマジロクサヨトウは、ヤガ科の害虫で鹿児島で発見されてから、現在は、九州全県と沖縄・高知・岡山・千葉・茨城など、被害エリアは拡大しております。
台風が発生すると、その風にのって長距離を移動していくので、被害は増えていくばかりになります。飛行距離は、100km以上は、簡単に飛んでいくことが可能です。

成虫は、ハネを広げたところを計ると約36mmになり、幼虫は頭部を見るとYの文字みたいな斑点が見えます。幼虫の頭にYの文字があったら、間違いなくツマジロクサヨトウの幼虫です。幼虫がよく食べる植物は、トウモロコシ、イネ、サトウキビ、キュウリ、トマト、ナス、サツマイモ等になります。幼虫は、集団で葉・茎・果実を食害し、成長すると分散しながら食害していきます。

このツマジロクサヨトウが世界で恐れられているのですが、その理由は、成虫の雌は一生の間に1000個以上の卵を産むのです。雌が植物に卵を産むと、幼虫にふ化する日数も早く数日で出てきます。天敵もいるのですが幼虫の数が多すぎて、鳥たちも食べきれないような状態になります。

雌は葉裏に産卵するので、その時に見つけられればいいのですが、なかなか見つけることもできず、幼虫がでてくると、食害しながら成長していき、大きくなって分散していくので、あっという間に、畑が全滅になります。
私は、前にこの幼虫がたくさんいた畑を見たことがありますが、その数の多さにびっくりしたほどです。あれだけ多くの幼虫を見たことはなかったので恐ろしくなりました。

近年では、温暖化で台風も発生しやすくなってきているので、あと2年もしないうちに全国に広がっていくと思います。もし、幼虫を調べてもらってツマジロクサヨトウの名前があがってきたら、このツマジロクサヨトウに効く薬散布すれば退治することができますので、覚えておいてください。ヤガ科の蛾に対しては、この薬は効果がありますので、威力を発揮するでしょう。

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