白菜・ダイコン・キャベツがハイマダラノメイガの被害にあった時

白菜害虫

白菜・ダイコン・キャベツを栽培していると、必ずと言っていいほど、ハイマダラノメイガの被害にあいます。これは、やはり近年の温暖化でメイガが活発になり、外敵も減ったためと思われます。

メイガの成虫の発生時期は、4月~11月ころまでとなり、1年を通して多く発生する害虫になるので、とても迷惑な蛾になります。この蛾が特に発生しやすい条件は、雨が少なく高温になると多くなるんです。

成虫は、葉の裏側に数個の卵を産み付け、やがて孵化した幼虫は葉を食害していくので、あっという間に穴らだけにしていきます。苗が小さい時に、この幼虫に食害されると株が枯死したり生育が悪くなったりします。

幼虫の数が少なければ若い葉を見つけて幼虫を探し、捕殺すればよいのですが、数が多いと手に負えない状態になっていることがあります。

夏場になると発生数も多くなり、かなりの数が葉を食害していきます。
自分の畑の幼虫を駆除しても、他の畑からどんどん飛来してくるので、知らない間に大量発生になってしまいます。

幼虫が食べた後は、葉が穴だらけになり、黒い小さな糞もたくさんありますので、すぐに分かると思います。

駆除方法ですが、成虫を駆除する方法は、4月ころになったらこのメイガ用フェロモントラップをセットしておけば、フェロモンでメイガ成虫を誘引し、粘着トラップで捕獲するので被害は少なくなります。

大量の幼虫の被害にあい、葉がボロボロになってしまったら、このメイガに効く薬1000倍に薄めて散布しておけば、すぐに退治することができます。しかし、おかしいと思ったら早めに散布しておくことをおすすめいたします。

ネクタリンの実をヤガの被害から守る方法

ネクタリンの害虫

斎藤さんという人がいるのですが、10年前からネクタリンの木を10本植えて毎年、多くの美味しい実を採っておりました。ところが近年、温暖化の影響で、ヤガの被害が増えてきて実があんまり採れなくなっておりました。

ヤガは、昼間は山林に隠れており、夜になると山林から飛んできてネクタリンの実にきて果実の表面から口針を刺し込んで吸汁するため、その部分が柔らかくなってきて、やがて腐敗していくので被害が広がっていきます。ヤガの種類も豊富で1000種類は超えると言われており、夏から秋に多く発生します。

農薬を散布するのが一番の方法なのですが、ヤガの数が多いと農薬の散布回数も多くなったり、濃度もあげなくてはいけないので、かなりの問題になります。
そこで、私が思ったのは、蛾の生態行動について調べてみました。皆さんも夏になって街灯の下をみるとわかると思いますが、蛾が特に集まっている街灯は、紫外線がでているので、蛾を誘引してしまっているんです。

蛾が好きな光は、青・緑色になり、特に虫があつまってしまいます。ところが黄色の街灯では、誘引性が低いのです。これは、黄色の光をみると蛾は昼間と勘違いしてしまうため、そこに集まらないのです。黄色の光をだすことによって蛾の色の識別能力が低下し、通常の蛾の行動の活化を防ぐことができるのです。

そこで、この高輝度黄色LEDテープライトを使い、1本のネクタリンの木のてっぺんから4つの黄色テープライトをクリスマスツリーのように張りました。

黄色のLEDテープライトを6本の木にセットし、残りの4本には、それぞれ、赤のLEDテープライトと青のLEDテープライトをそれぞれセットしてました。

これを1か月おこなったところ、やはり黄色のLEDテープライトを張ったネクタリンの被害は極度に減少し、青と赤のLEDテープライトの木は、ものすごい被害になっておりました。

今は、斎藤さんのネクタリンの木は、時期になると黄色のLEDテープライトをセットしているので、被害は、かなり少なくなり、美味しいネクタリンの実を食べているそうです。

この方法は、キャベツなどの野菜にも効果があると思いますので、行ってみるといいと思います。畑の野菜の場合は、野菜の頭上に一直線にLEDテープライトを張り、夜になると明かりが出るようにすると良いと思います。

 

サラダ菜を栽培しているときに黒い海ブドウみたいなものが出てきた時

サラダ菜

私の知人に遠藤さんという人がいるのですが、遠藤さんの娘さんはプランターでいろいろな物を栽培しております。娘さんから電話で、「サラダ菜に何か黒い海ブドウみたいなものや?ゴマみたいなものがあるんだけど?」と言われたので、行ってみることにしました。

家に訪れてサラダ菜を見てみると、かなり被害が進んでおり、食べられるような葉は無い状態になっており、葉がボロボロになっていて黒い粒がたくさんありました。
この状態をみて、すぐにわかりましたが、これは「ヨトウムシ」という蛾の幼虫の仕業になります。

この幼虫は、やっかいなことに夜に活動し、葉をどんどん食害していきます。
成虫の体長は、約15mmくらいで黒や灰色をしており、幼虫は、体長30mmくらいになっていて頭の後ろをよく見ると、黒いまだら模様があったり、体の両側にピンク色の斑点があったりします。

現在、温暖化でかなりの勢いで増えていっており、成虫が飛んできて葉に卵を産み付けることで
発生します。1匹あたりの卵の産卵数は、約1000粒ほどにもなり、ふ化すると大量に発生します。

卵の直径は約0.5mmくらいで、丸い形をしており、卵から出た幼虫は、昼間は土中にいて、夜になると集団で這い出てきて葉を食害していくんです。
皆さんが寝ている間に、うじゃうじゃと出てきて葉を食害していくので、虫が嫌いな人にとっては
恐ろしい光景になるかと思います。

私はすぐにこのヨトウムシに効く薬をサラダ菜の根元にパラパラとまいておきました。

それから数日たって電話が来たのですが、被害はなくなり、サラダ菜も葉はボロボロですが元気になってきたと言っておりました。

畑で、サラダ菜をたくさん栽培している人は、葉に食べられたようなあとがあり、黒いつぶつぶがたくさんあるようでしたら、ヨトウムシの仕業になるので、早めに薬をまいておくと早めに退治することができますので、参考にしてください。

キュウリが炭疽病にかかってしまった時の対処方法

キュウリ 炭疽病

私の家のキュウリは、現在、小さな新芽がでており、これから大きくなるのを楽しみに待っております。今年は、気温が高く梅雨も長いような気がいたします。こんな状態の時に気をつけなくてはいけないのが、炭疽病というものです。

炭疽病は、カビが原因になっている病気になります。これにかかると、キュウリの葉に病斑があらわれ、縁が灰白色のような円形の斑紋がでてきて、中央部の色がだんだん薄くなり、黒い粒粒が見えてくるようになります。
この状態になると、とても破れやすくなっているので、葉に穴があいている場所もでてくるようになります。

キュウリの実の部分に発症した時は、小斑が大きくなり、やがて窪んでしまいます。乾燥していると黒色の粒になっているんですが、湿度が高くなると赤褐色の粘液状の胞子があらわれてくるようになります。

これを治療せずにそのままにしておくと、葉・茎・花に発症し、病斑も大きくなっていき、枯れていくような状態になっていきます。果実に発症した時は、やがて腐敗して落下していくようになります。

炭疽病を治さずに、そのままにしておくと、どんどん被害が広がっていき、キュウリの収穫量が減っていってしまうので早めに見つけて対策することが重要になります。

炭疽病は、水はけの悪いような土壌で多湿になっていると発生しやすくなっております。もし、発病した株を見つけたら、葉の上からの水やりはやめてください。葉水は病気がとても広がりやすいんです。

発病してしまった時の対処方法ですが、発病した葉は枝ごと切り取って処分してください。
水はけをよくし、窒素分の多い肥料はやめてください。そして、水やりは株元から行うようにします。

被害がこれ以上に広がらないように、このキュウリの炭疽病に効く薬を1000倍に薄めて全体に散布してください。
この薬は、一度、散布しておけば、耐雨性に優れているので、病気から、きゅうりを守る力があります。散布したあとも、キュウリの葉に汚れもつかないので、かなりおすすめな薬になっていますので、参考にしてください。

カボチャの葉が、ウリハムシの被害にあった時の駆除方法

カボチャの葉

今の時期は、カボチャを栽培している人は多いと思います。私のところでもカボチャは栽培しており、今年は、竹で1.5mくらいの高さの網目の棚を作って、そこへカボチャのツルを誘導して、ブドウみたいに宙ぶらりんにしてみようかと思っております。こうした方が、地面にねかせておくより甘みが増すみたいです。

カボチャを栽培している人は、見たことがあると思いますが、茶色い小さな甲虫で、葉を食害して穴らだけにしてしまう「ウリハムシ」ってのがいるのですが、この甲虫をそのままほったらかしにしておくと、あっという間に葉を穴だらけにしてしまいます。

ウリハムシの成虫は、体長8㎜くらいで、自分たちの好物の葉を見つけると、葉脈を残して葉を円弧状に食害し、ほとんどの葉を穴だらけにしていきます。今年は、かなり暖かいのでウリハムシは活発に活動しており、近所の町田さんのカボチャを見てみると、やはり、ウリハムシがたくさんいて、葉を穴らだけにしておりました。

私は、町田さんに、このままにしておくと、カボチャの葉が、あっという間に穴だらけになって、カボチャの生育が悪くなるよっていいました。

「どうしたらいいのかな?」って言ったんで、すぐにこのウリハムシに効く薬を見せてあげて、これを散布すれば、あっという間にいなくなるよって言って、使い方を教えてあげました。

これは、箱の中に、10袋の薬が入っているんで、それを1袋だし、1リットルの噴霧器 に入れて、水を入れてから、少しふって混ぜます。後は、カボチャに軽く散布するだけです。

この薬を散布するだけで、ほとんどの害虫は退治することができます。最近は、温暖化の影響で、かなり暖かくなってきたので、害虫もすみやすい環境になってしまってきているので、かなりの数で畑の野菜を荒らすようになってきております。

人の畑の葉が荒らされていたら、すぐに自分の畑も荒らされると思って対策をしてください。ウリハムシは、身軽でよく飛び回るので、捕殺しよと思っても、なかなかすべてを退治することは無理です。この薬をまいておけば、安心してカボチャを育てて収穫することができます。

今年もよいカボチャができるように、害虫から野菜を守り、がんばりましょう。