害虫

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植物を加害する害虫は、大きさが1㎜以下~数cmのものまでいて、吸汁性害虫と食害性害虫に分けられます。吸汁性害虫は、葉・茎・果実などから養分を吸汁する害虫でアブラムシ・コナジラミ・カイガラムシ・ハダニなどがいます。食害性害虫は、花・芽・葉・実・根などをかじる害虫です。どの害虫被害に対しても適切に対応するためには、害虫の正体を知ることが必要です。

アブラムシ類:キュウリ・イチゴ・カトレア・ミカン・へメロカリス・チューリップ・キク・バラ・ムクゲ・ウメなどに発生します。発生時期は、3月~10月頃に多く見られ、吸汁性害虫で群がって吸汁するので株が衰弱していきます。アブラムシの排泄物がアリを誘引するので、アリがたくさんいればアブラムシがいる証拠です。また、アブラムシの排泄物はベタベタしているのでカビの仲間が栄養にして、すす病の原因にもなったりします。

カイガラムシ類:アイビー・カトレア・カキ・モモ・ミカン・イチジク・バラ・アジサイ・ウメなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られ、貝殻をかぶったような虫がたくさん植物に寄生して、吸汁します。何かには殻をかぶらないものもいたり、脚があって動き回るものもいます。吸汁した後に甘い汁を出したりするので、これが原因ですす病を併発させたりします。

ケムシ類:モモ・カキ・ナシ・ツバキ・カエデ・ウメ・リンゴ・サクラなどに発生します。発生時期は、6月頃と8月~9月頃に多く見られ、蛾は、葉の裏に多くの卵を産みつけ、ふ化した幼虫は、集団で食害しながら成長して分散していきます。幼虫は、表皮を残して食べていくので、葉が黄白色になって目立ちます。

センチュウ類:キク・ニンジン・ゴボウ・トマト・オクラ・ボタンなどに発生します。発生時期は、1年中です。センチュウは体長1㎜以下で根を腐らせたり、根にコブを作ったり、葉を枯らせたりするものがいます。野菜では収穫できなくなることもあります。

ゾウムシ類:ニンジン・ダイコン・ビワ・キク・モモ・ウメ・ツツジ・バラなどに発生します。発生時期は、4月~8月に多く見られ、成虫は、葉・茎・蕾を食害して、傷をつけながら産卵します。

ネキリムシ類:キャベツ・キュウリ・エンドウ・キク・ダリア・チューリップ・バラなどに発生します。発生時期は、4月~6月と9月~10月頃に多く見られ、ネキリムシは、地際の茎を噛み切って苗を倒します。夜に這い出てきて株を次々に食害していきいます。

ナメクジ類:イチゴ・ダイコン・ハクサイ・パンジー・コスモスなどに発生します。発生時期は、5月~10月頃に多く見られ、葉・花弁・果実をなめるようにかじって食害していきます。昼間は、石の下・落ち葉などに隠れていて夜になると活動を開始します。

ハマキムシ類:カキ・オクラ・ツバキ・シャクナゲなどに発生します。発生時期は、4月~6月、9月~10月頃に多く見られます。蛾の幼虫が、糸を張って葉を巻いたり綴ったりして巣を作り、中から食害していきます。

ハムシ類:キャベツ・コマツナ・カブ・カボチャ・キュウリ・ナデシコ・キク・キキョウなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。成虫は光沢のある虫が多く、葉・花弁を食害していきます。幼虫は根を食べるタイプのものもいます。

ミノガ類:カキ・ブルーベリー・ウメ・サクラ・カエデ・ツツジ・ツバキなどに発生します。発生時期は、6月~10月頃に多く見られます。これは誰でも知っているかと思いますが、ミノムシと呼ばれている虫です。落ち葉・枯れ枝で作った蓑をかぶり枝にぶらさがっております。葉を食害していきます。

メイガ類:ハクサイ・トウモロコシ・キャベツ・ダイコン・シソ・モモなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。葉を筒状に巻いて中から食害していきます。茎や果実の中に入り込んで食害していくものもいます。

アオバハゴロモ:サンショウ・ミカン・ウメ・カキ・クチナシ・アジサイ・ツバキなどに発生します。発生時期は、5月~10月頃に多く見られます。葉を揺すったりすると白いような虫がたくさん飛び散りますが、この幼虫と成虫は、植物の汁を吸う吸汁性害虫です。幼虫は、白い綿状のものを分泌します。

アオムシ:ハクサイ・キャベツ・チンゲンサイ・ダイコンなどに発生します。発生時期は、4月~6月、9月~11月頃に多く見られます。キャベツ畑などによく飛んでいる白いモンシロチョウが卵を産みつけます。幼虫は、葉脈だけを残してどんどん食害していき、株全体を丸坊主にします。

アワフキムシ:キク・ブルーベリー・ヤマブキ・アジサイ・バラなどに発生します。発生時期は、5月~9月頃に多く見られます。枝葉をよく見ると泡がある場所があるのですが、この中に幼虫が潜んでおります。幼虫は、泡を分泌しながら植物を吸汁して、この中で成長していきます。泡の中の虫を取り出してみると、セミに似た体長1㎝ほどの小さい幼虫がいます。

イラガ類:スモモ・ナシ・ビワ・カキ・リンゴ・サクラ・ウメ・ハナミズキなどに発生します。発生時期は、6月~7月、9月頃に多く見られます。黄緑色の毛虫で、卵からふ化したばかりの幼虫は葉裏にいてかたまって食害していきます。成長すると分散して食害していきます。毒棘をもっているので触れると激痛がおそってきます。

カミキリムシ類:ノコギリソウ・キク・クリ・リンゴ・イチジク・サクラ・カエデ・バラなどに発生します。発生時期は、5月~9月頃に多く見られます。カミキリムシは、長い触角をもっている昆虫です。この幼虫は、木の幹の中をトンネルを掘りながら食害していきます。被害が増えると木が枯れることが多いです。木をよく見てみると木屑が出ている穴があれば幼虫がいる証拠です。

コガネムシ類:ブドウ・カキ・ナシ・ダリア・サツマイモ・バラ・アジサイ・ツバキなどに発生します。発生時期は、成虫は、6月~9月、幼虫は1年中です。成虫は、光沢があり葉脈だけを残して葉を食害したり、花弁・蕾も食害していきます。幼虫は、土の中にいて根を食害していきます。

コナジラミ類:キュウリ・カボチャ・メロン・ミカン・ハイビスカス・クチナシなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。体長1mmくらいの小さな白い虫で、大量に発生するのですす病を誘発したりします。植物を揺すると大量に白い虫が飛び散ります。成虫も幼虫も葉裏にいて吸汁します。

ハダニ類:キュウリ・エダマメ・サツキ・マリーゴールド・バラ・キンモクセイなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。体長0.2mmくらいの小さな虫で、蜘蛛の仲間になっており葉裏にいて吸汁します。多発すると葉全体が白くなってきて生育が衰えてきます。

ハモグリガ類:カキ・ナシ・ネギ・タマネギ・モモ・リンゴ・ミカン・サクラなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。葉肉の中にいて生息する虫で、幼虫が食害していくと葉に曲がりくねった白い痕が現われます。

ハモグリバエ類:エンドウ・シュンギク・セロリ・スイートピー・サザンカ・ツバキなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。葉の中に生息して、葉に線を描いたように食害していきます。葉を日にかざすと幼虫がいるのが確認できます。

ヨウトウムシ類:レタス・ネギ・トマト・ハクサイ・ブロッコリー・キク・バラなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。蛾の幼虫が野菜・果物を食害していきます。ふ化したての頃は、まとまって群生しているので食べながら成長していき、成長すると分散して食害していきます。

アゲハ類:パセリ・セロリ・ニンジン・キンカン・ミカンなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。アゲハはとても綺麗な蝶なのですが、幼虫は、葉脈だけを残して食害していくので、あっという間に葉が食べつくされます。

アザミウマ類:ナス・トマト・ネギ・キュウリ・カキ・アジサイ・ツバキなどに発生します。発生時期は、5月~9月頃に多く見られます。体長1㎜くらいの細長い小さな虫で、植物に傷をつけて吸汁していきます。吸汁されると白くかすり状になっているので確認ができます。

オオタバコガ:キュウリ・ナス・トマト・イチゴ・キャベツ・ブロッコリー・オクラ・レタス・カーネーション・キクなどに発生します。発生時期は、6月~9月頃に多く見られます。蛾の幼虫が植物の蕾・茎・果実に入り込んで食害します。食害されると開花できなかったり、枝や茎が枯れていきます。

カメムシ類:ナス・ホオズキ・ピーマン・エダマメ・ミカン・ウメ・カキ・モモなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。成虫は、果実の汁を吸い、触ると臭いにおいを出します。家の中にまで入ってくる嫌な虫です。

グンバイムシ類:キク・ヒマワリ・ウメ・ツツジなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。成虫は、葉の中に卵を産みつけます。ふ化した幼虫は葉裏から吸汁して食害していきます。葉裏が排泄物で黒く汚れていきます。

シャクトリムシ類:イチジク・アスパラガス・ミカン・キク・ウメ・サクラなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。幼虫が成長すると食害する量が増えるので、知らない間に葉をすべて食べつくされます。

シンクイムシ類:ナシ・リンゴ・モモ・ナス・フキ・キクなどに発生します。発生時期は、4月~9月頃に多く見られます。植物の茎の中を食害していきます。食害されるとしおれたり枯れたりしてきます。

テントウムシダマシ類:インゲン・エンドウ・トマト・ナス・ピーマン・ジャガイモなどに発生します。発生時期は、4月~9月頃に多く見られます。成虫・幼虫も葉裏から葉脈を残して網目状に食害していきます。

ドクガ類:ナシ・カキ・ウメ・リンゴ・サクラ・ツバキなどに発生します。発生時期は、5月~9月頃に多く見られます。ふ化したてのころは1か所に群生しおり、食害しながら成長していきます。成長すると分散して食害していきます。

ハバチ類:ダイコン・カブ・ツツジ・バラなどに発生します。発生時期は、4月~10月頃に多く見られます。幼虫は、イモムシ状で集団で植物を食害していきます。多発すると葉が食べつくされ、花が咲かなくなってきます。

ホコリダニ類:キュウリ・イチゴ・トマト・ナス・イチジク・ナシ・モモ・キク・シクラメンなどに発生します。発生時期は、5月~10月頃に多く見られます。体長02mmくらいの小さな虫で、群生して吸汁する害虫です。花弁が変形したり蕾が開かなくなってきたりします。